
題は 「犬・戌」 または 自由 選者 松村正直 ゲスト 足立梨花 司会 星野真里 カン・ハンナ
特選の発表
三席 泣きたくて顔をうずめれば真夜中も犬の背中は日なたのにおい オンタリオ州 さとうはな 犬に元気をもらう 日なたのにおいがいい
二席 冬ばれの戌の日に巻く岩田帯「今度はきっと大丈夫だよ」東員町 いとうみゆき 安産祈願 下の句に胸が打たれる
一席 犬は老い主も老いてゆるやかな撓みをたもちリードはすすむ 館林市 長谷川 清 撓みをたもちという描写が的確 しみじみとする歌
短歌ノック!
・シルバーカーゆらりふらりと坂上がりトイプードルも坂上がりたり 星野真里 トイプードルの様子がわかりにくい → その横を行く
・引き出しの犬用ブラシ捨てようと家族誰も言わず二十年 カン・ハンナ 下句の音数を整える → 誰も言わずに二十年過ぐ
・負けていい勝負があって午後七時小さな指がカードをめくる 星野真里 子どもといわなくてもちゃんと解る→ 負けていい勝負もあって
・風のように淋しくなりて振り向けばうす桃色に広まる夕日 カン・ハンナ → 風のよう淋しくなって振り向けばうす桃いろに広がる夕日
選者の話 干支のうた
・我が家の犬はいづこにゆきぬらむ今宵も思ひいでて眠れる 島木赤彦 思いがこもっている 赤彦最後の歌
☀今日の気温は 21.9℃ 急に暖かくなって驚いている 気持ちよく散歩しながら この気分が歌になるといいけど・・・と思っていたら
短歌は 日常のなんでもないことが 形になって残る楽しさがある という話をしていた 散歩の歌 詠めるかなあ
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