NHK短歌「旨・滋・妙」

題は旨・滋・妙「」 または自由   選者真中朋久    ゲスト 鈴木紗理奈 司会 星野真里  カンナハンナ 特選の発表 三席 さつま汁の鍋煮え立てば善き夜なり(よかばんなあ)焼酎旨し(しょつがうんめ)と従兄弟どち言ふ                                                       鹿児島市 田中 穣 きっちりとボ文語定型…

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NHK短歌「家」

題は 家 または 自由  選者 東 直子  ゲスト 篠山輝信    司会 星野真理 カン・ハンナ 特選の発表 三席 夕闇の町がおおきな水槽でメダカにたいな二人の家路   府中市 内海誠二 絵のような美しい光景 ファンタジー性 家路に満足しているゆったり感がある   二席 あの家の主を見ない玄関の多肉植物ばかり太って   尼崎市 吉川 みほ 謎めいた一首 多肉…

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NHK短歌 題は「本」

選者 東 直子  ゲスト 木下ほうか  司会 星野真理  カン・ハンナ 特選の発表 三席 ミステリも麻婆豆腐も本格派そんなあなたの靴下は白 鳥取市 中村 恵 ミステリと麻婆豆腐の遠い言葉を本格派で結びつけた着眼点の面白さ 無頓着さもあるユニークなひととなり  二席 何頁もめくられてゆく秋空を黙読してる仰向けの芝   川崎市 山口正剛 情景が解る 空を本に例えて芝…

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NHK短歌 「働く」

録画がたまってしまった 10月21日放映のNHK短歌をちょうど一か月遅れでみることになった  題は「働く」または自由  選者 松村由利子 ゲスト 森永卓郎  司会 有森也実 特選の発表  三席  働いて働いてなほ働いて明るい虹のはじっこを踏む 横浜市 三玉一郎 啄木の歌を思い出す 本歌取り きらめくなにかをつかんだという幸せ感がある  現実を鋭くついている 二席…

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NHK短歌 題「冷」

雨の一日 庭仕事は出来ないので 9月9日放送の短歌のビデオを見た 題は「冷」または自由  選者 真中朋久  ゲスト 榊原郁恵   司会  星野真理 カンハンナ 特選の発表 三位 冷房を止めて助走をながくとり老いし自動車(くるま)は陸橋のぼる 館林市 長谷川 清 頑張っている古い車の歌だが 同時に 自分のことも歌っている 二位 たましいの冷却ファンが回り出すあ…

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ジーパン

昨日は 東京・銀座で日本製デニムのファッションショーがあったという 長さ100メートルのデニムが敷かれ 被災地や地元の子供たちと一緒に 枝野幸男経産相や女優の米倉涼子さんも歩いた とのことだ 春夏らしいパステルカラーのジーパンや 豪華なドレスや和服 帽子やバッグまで デニムで出来ているそうだ 私も 新しいジーパンやバッグが欲しいなあ と思いながら見ていたが …

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春を待つ

もう春なのに お日さまは出ているのに 風が冷たい ♪春は名のみの風の寒さよ~ 早春賦の歌詞が思い出される 冬中 水底でじっとしていたメダカが 明るい日差しの中をゆっくり動きだした 今年も元気に冬を越した  メダカを育てて もう10年になる ・水草の間に緋の色見え隠れメダカ三匹春を待ちいる 

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黙祷

東日本大震災発生から 一年経った  今朝の新聞には 亡くなられた方々のお名前が掲載された 6ページにもわたりお名前が載っていた 小さな小さな活字だった・・・ この方々一人一人に生活が人生があったと思うと心が痛む あらためて心よりご冥福をお祈りいたします 午後2時46分 黙祷  ・長々しき犬の遠吠え不気味なり3.11異変の前触れ ・館内に非難う…

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家族の歌・河野裕子永田和宏その家族

図書館に 河野裕子の死を見つめた344日「家族の歌」 と 歌集「蝉声」が二冊並んであった ほかの本には目もくれず 大切に抱いて 借りてきた 「家族の歌」は 新聞に連載された河野一家によるリレーエッセイだ 連載中に河野裕子さんは乳がんの再発で永眠されたが (2010年8月) その間際に詠まれた歌や ご主人や息子さん娘さんたちの追悼の文が載っている 生々し…

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NHK短歌大会

                          今日の一枚「パンジー」 日射しはあるが 風が強くて冷たい 外出はままならないので NHK短歌大会のビデオを見ていた 今回の題詠は「立つ」あとは 自由題 と震災関連の歌 大会大賞の5首は どの歌もいい 深い思いが込められてい…

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河野裕子の茗荷の歌

今年の茗荷を刈り取った 取りこぼしが いくつかあった 茗荷はふっくらしていて色が美しい 花は薄くか弱い感じがいい    河野裕子は茗荷の歌を多く遺していることを思い出した ・みんないい子と眼を開き母はまた眠る茗荷の花のような瞼閉ぢ   河野裕子 ・茗荷の花こんなにうすい花だった月の光もひるんでしまふ ・すうすうと四人の誰もが寒くなり茗荷の花の…

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河野裕子「母系」

図書館から 河野裕子歌集『母系』 を借りてきた (2008年11月23日初版 青磁社発行) この時期 河野裕子は 母の介護をしながら 自らも癌の再発と戦っていた 白地に赤の栞ひもが二本ついていて 母と娘 母系を思わせる装丁だ 装丁のシンプルさと歌の内容が相俟って ちょっぴり 哀しい ・歳月は返り来るなり二人子を膝に添はせ『ひかりのくに』読む …

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雨の一日

この秋一番の寒さ 一日中雨が降っていた (最高気温が16・6℃) 庭のピラカンサが雨にぬれて光っていた 日毎に赤く色づいくるので 時々ヒヨドリが様子を見にきている わが家で育ったヒヨドリかもれないので 怒るわけにもいかない カメラを向けると すぐ 飛び去って撮れなかった 今日はとりたてて何をすることもなく 一日が 過ぎてしまった {…

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短歌教室・長歌

窪田空穂は 40代後半から50代の頃の歌集「鏡葉」にたくさんの長歌をのせている その中から 長歌 九つのわが女の童(めのわらは)、その母に語るを聞けば、第一に尊きものは、かしこしや天皇 陛下、第二には神蔵校長、第三は亀岡先生、第四はと言ひたゆたひつ、護国寺の交番の 巡査、 第五には我家の父か、何とはなけれど (国民生活) 反歌 これの世に我の…

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短歌教室

今年も三枝浩樹先生の短歌講座を受講した 今回は 「窪田空穂の中年期の歌集を読む」 第一回目の今日は 「鏡葉」 を読む 「空穂は 私にとって身近な存在であるがその魅力が理解されないようなので   『鏡葉』がどんなに面白いかをみなさんに手渡したい」と挨拶された この”手渡したい”という先生特有の表現が魅力的だ 1.身近な自然 植物の歌 ・高槻の柔ら萌黄…

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相聞歌

                                                ( 今日の空は もう秋?) 歌人で大学教授の永田和宏の「亡き妻・河野裕子と詠んだ相聞歌千百首」を読んだ  文藝春秋9月号 ”8月12日で 妻、河野裕子が亡くなって一年になります。 64歳、歌人として妻として母として 真っ直ぐに生きた人でした。” と始まる文章は 胸を打つものが…

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この世の息

                                         (画像はテレビから) NHKテレビ「この世の息 歌人夫婦40年の相聞歌」 をみた 昨年8月12日に亡くなった河野裕子の最後の歌を思い出す ・手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が  河野裕子 「母性の歌人」とも言われ 家族 親子関係 夫婦愛を 歌のテーマにしてきた …

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白き花びら

・庭隅の祖父の火鉢にヒメダカがたった一匹ひと冬を越す ・氷解け春が来たよとヒメダカの水面に浮かべる白き花びら ・地に低くクリスマスローズは咲き継ぎぬ白き花びらピンクに染めて

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短歌講座・土屋文明

三枝浩樹先生の短歌講座 最終は土屋文明 批判精神 一本筋が通っている叙情性 鋼のような美しさで100歳まで歌を作り続けた そんな文明の19歳の作品 アララギ 第1号に載ったはじめての作品 ・この三朝あさなあさなをよそほひし睡蓮の花今朝はひらかず「ふゆくさ」 ・今朝ははや咲く力なき睡蓮や再び水に影はうつらず 毎朝咲いていた睡蓮が今朝は開かなかった という歌 …

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短歌講座・窪田空穂・続き

窪田空穂 母恋の歌 ・鉦鳴らし信濃の国を行き行かばありしながらの母みるらむか もし鉦を鳴らしながら巡礼となって故郷の信濃の国を巡れば生前のままの母親に巡り会えるだろうか 「らむ」は現在の推量で 未来推量ではない 文法的には「母見むか」である 空穂は誤用しているがそれを超越した秀歌であり 代表歌ともいわれている  ・兄川にならぶ弟川ほそぼそと青山峡を流れてくだ…

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短歌講座・窪田空穂

三枝浩樹短歌講座 「昭和の短歌を読む」の2回目は窪田空穂だった 意中の歌人だと前置きして  こんなエピソードを話してくれた 昭和24年5月 空穂の戦後初めての旅行が甲府だった  常盤ホテルに泊まっていただき次の日三枝家を訪れた (三枝昂之 浩樹兄弟の父は空穂の門下生だった) 三枝家では 畳替え 襖の張替えをしてお迎えの準備をしたが 前の晩 男5人の兄弟が 部屋であば…

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短歌講座 釈迢空・続き

釈 迢空が 晩年 教養講座で話した内容 1. 気分の内容化が大切    誰にも解る歌は普遍性があるけど 平凡であるので 私(釈)としては満足できない    他人の歌をたくさん読んで 平凡になることから免れる    今は 言葉が記号化してしまう傾向にあり 内容が希薄になる    他人の歌集を通して読み感情を味わう  2. 歌集の調子が心を動かして 歌が出来る心境…

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短歌講座より

先日の三枝浩樹先生の短歌講座「昭和の短歌を読む」を忘れないうちに要点をまとめておこうと思う (1時間半の講義を まとめるのは難しい・・・) 第一回は 釈 迢空 茂吉 啄木 牧水など今なお残っている歌人の作品は魅力がある 釈 迢空もその一人 気になっている作者の深みにたどり着きたい 釈 迢空は 折口信夫ともいい柳田国男と双璧をなす民俗学者でもある 始めは…

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夕焼け雲

昨夜からの強い雨が 朝まで降り続いていた だんだん太陽が出てきたのに まだ 雨が降っていた 母は ”きつねの嫁入り” なんて言っている 午後からは 雨も止み 驚くほど暖かくなってきた 気温21度まで上がって なんだか 可笑しな陽気だった 今日は家事の合間に 来年のカレンダー作りをしていた 写真を選ぶのに 手間取っていてまだ仕上がらない  今年…

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半夏生と蛸

今日7月2日は 夏至から11目にあたる半夏生という雑節で 関西では蛸を食べる習慣があるという この時期は 蛸の旬でもあり 稲の根が蛸の足のように地中に張るようにと願った農村の慣わしだそうだ 半夏生に蛸?私は今年初めて聞いた  スーパーは 蛸 蛸 蛸の大売出し 刺身はもちろんのこと 蛸飯 蛸寿司 蛸のから揚げ やわらか煮など並んでいた これは 節分の恵方巻き と…

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方代見納め?

5月1日から開催されていた 「山崎方代展」 は今日終了となった ロビーには 昭和54年山梨放送制作のビデオ(30分)が繰り返し流れている もう一度見たい!「放浪歌人の帰郷 右左口村」の方代を・・・ この時 方代65歳 まさに故郷に錦を飾っての帰郷である トレードマークの白い背広を着て 赤いシャツをきて 生家跡や親戚を尋ねたり 旧友と呑んだり食べたりして ご機…

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方代と反戦歌

                                            右左口の里 方代資料館 「最近になって方代の歌の面白さに目覚めた」と 歌友に話したら 「遅かったじゃない! 私達の先生は早くから方代について語っていたよ」 といっていた また 「方代は戦争についてあまり語りたがらなかったけど反戦の歌がいくつかあるよ」 ともいったので 遅ればせながら…

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方代短歌を味わう

「方代展」の関連事業の最後の企画 座談会「方代短歌を味わう」 来嶋靖生(歌人) 三枝浩樹(歌人) 大下一真(歌人 方代研究編集室 鎌倉瑞泉寺住職) の三人が 方代の歌の魅力を語った それぞれが好きな歌 愛誦歌を5首ずつあげて鑑賞した 当然 重なる歌もあって 興味深い ・私が死んでしまえばわたくしの心の父はどうなるだろう この歌は 三枝 大下が選んだ ”心の父…

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「無用の達人」

とうとう「無用の達人」を読み終えた その内容は・・・ 山崎方代は定職に就かず 周囲の人の世話になり続けて生涯を終えた「異端の歌人」 奇行が多くたわいもない噓をつき続けた伝説的歌人の知られざる生涯を  ゆかりの人々への丹念な取材で新事実とともに描き出す 虚言と奇行を繰り返しながら短歌一筋に生きた隻眼の歌人 山崎方代の一生・・・と紹介されている 艸…

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今日も方代

講演「方代と故郷右左口」を聴きに行った 今日の講師は 文学館の学芸員だった 方代の年譜に従って話を進めたので 判りやすかった この年譜は 今回方代展開催にあたってつくられた図録からのもの  馬場あき子も よく出来ていると言っていたので 見たいと思っていた 詳しい年譜に あらためて目を通し 方代の足跡をたどった 先日来 「無用の達人」や「青じその花」を 時間を見つけて…

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