続き 啄木の詩 

今日は一日 雨 18℃と寒い また毛糸のカーディガンを取り出した

家にこもって 石川啄木の詩 「家」 を読んでいた

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26歳の青年が 病弱の身で両親と妹 妻を養う さぞ大変だったろう

「家」という100年も前の詩だが その心情は痛いほどよくわかる

ちょっと長いけど 良かったら読んでね!
 
家  1911.6.25 TOKYO

(前略) 

場所は 鉄道に遠からぬ  心おきなき故郷の村のはづれに選びてむ

西洋風の木造のさっぱりとしたひと構へ  高からずとも さてはまた 何の飾りのなくとても

広き階段とバルコンと明るき書斎・・・げにさなり すわり心地のよき椅子も。


この幾年に幾度も思ひしはこの家のこと

思ひし毎に少しづつ変へし間取りのさまなどを 心のうちに描きつつ

ラムプの笠の真白さにそれとなく眼をあつむれば 

その家に住むたのしさのまざまざ見ゆる心地して 

泣く児に添乳する妻のひと間の隅のあちら向き

そを幸ひと口もとにはかなき笑みものぼり来る。


さて その庭は広くして 草の繁るにまかせてむ。

夏ともなれば 夏の雨 おのがじしなる草の葉に 音立てて降るこころよさ

またその隅にひともとの大樹を植えて 白塗の木の腰掛を根に置かむー

雨降らぬ日は其処に出て かの煙濃く かをりよき埃及煙草ふかしつつ

四五日おきに送り来る丸善よりの新刊の 本の頁を切りかけて

食事の知らせあるまでをうつらうつらと過ごすべく

また ことごとにつぶらなる眼を見ひらきて聞きほるる

村の子供を集めては いろいろの話聞かすべく・・・


はかなくも また かなしくも

いつとしもなく 若き日にわかれ来りて 月月のくらしのことに疲れゆく  (後略)


 
posted by たみ at 21:25

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